ストレスがたまってしかたがありません。

●質問
「ストレスがたまってしかたがありません。ストレスをためない方法はありますか?」
●回答
ストレスは、一般的には外部環境から受けるものと言われます。
しかし、自分でつくるストレスもありますよ。
処方箋は、「ストレスをつくる自分」に気づくこと!
1.環境によるストレス
ストレスとは、環境によって、身体や心に負担がかかっている状態のことです。
特に最近は、会社でのリストラやブラック企業の問題、長時間労働問題など
労働環境によるストレスは社会問題にもなっています。
あるいは、年金受給資格の後退など、金銭的な面でも不安につながる情報もおおいですよね。
ですから、外部環境はストレスの元!
2.自分がつくるストレス
思い当たりませんか?
「あのとき、あの人があんなひどいことを言った。許せない(怒)」
「将来のことが、心配で、心配で、夜も眠れない」
こんなふうに、わたしたち人間の思考は、
過去に対する後悔や不満、将来に対する不安や怖ればかりなのです。
脳科学者が実験したところ
人間の脳は、1日に6万ものことを考えていて、過去や未来のことばかり。
しかも、その8割はネガティブなことばかり、
という調査結果があります。
ですから、人間はもともとネガティブな思考や感情に支配されやすい生き物なんですね!
3.自分のストレスを軽減するための方法
ネガティブな思考や感情は、自分がつくっています。
外部環境だけがストレスの原因であれば、わたしたちはどうすることもできません。
でも、自分がつくっているならば、自分で変えることができます。
その秘訣は、「ネガティブな思考や感情」が一瞬一瞬消えては浮き上がる様を観察することです。
『方丈記』の作者鴨長明は、それをしっかり言い当てていますね。
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行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。
世の中にある人とすみかと、またかくの如し。
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時代は変わっても人は変わりません。
観察するポイントは、どんな思考や感情が浮かんできても、それを受容することです。
抵抗してはいけません。
例えば、「あの人には、イライラする」という思考と感情が生まれたら。
「『あの人には、イライラする』と思っている自分がいるなぁ」と、
自分を一歩離れて観察するだけ。
抵抗してはいけません。
もし、抵抗すれば「あの野郎!!許せん・・・」と怒りが増幅するだけです。
増幅すると火山にたまったマグマのように、いつかは爆発します。
でも、それをつくっているのは、何を隠そう!自分ですよね(笑)
ストレスの対処法!!!
「『(ネガティブな思考や感情を観察)』と思っている自分がいるなぁ」
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